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3・1 ビキニデー 27日から関連集会

■記者 岡田浩平

 太平洋マーシャル諸島のビキニ環礁であった米国の水爆実験で静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」が被曝(ひばく)した事件から55年となる3月1日の「ビキニデー」に合わせ、日本原水協、原水禁国民会議などが27日から静岡県内で集会を開く。それぞれ核兵器廃絶への国際的な運動や原子力発電を主なテーマに議論する。

 原水協は来年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向け核兵器廃絶の草の根運動を世界で広げることを重視。米国やオーストラリアの平和活動家らを招いて静岡市で27、28両日に会議や集会を開く。1日は被曝して亡くなった無線長久保山愛吉さんの墓前祭や集会を地元団体と焼津市で催す。

 原水禁国民会議は1日に御前崎市にある中部電力の浜岡原発を視察。2日夜に静岡市で全国集会を開き、地震と原発をテーマにした専門家の講演などを通じ、核の問題について意見を交わす。3日は久保山さんの墓前祭を開く。

(2009年2月26日朝刊掲載)

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