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「核廃絶を訴え続ける」 高校生大使が帰国報告 広島市役所

 第21代の高校生平和大使としてスイス・ジュネーブの国連欧州本部などを訪れた県内の高校生3人が3日、広島市役所で帰国報告の記者会見をした。核兵器廃絶を訴えた旅を振り返り、積極的な取り組みを誓った。

 本部の軍縮会議事務局を訪れ、各地で集めた核兵器廃絶を訴える署名約11万筆を職員に手渡した。ノートルダム清心高2年下久保理子さん(16)=広島市西区=は「署名してくれた人の平和に対する思いの重みを、改めて感じた」と振り返った。

 レセプションでは核兵器保有国の代表とも交流。核兵器禁止条約への否定的な意見もぶつけられたという。福山暁の星女子高2年開原弓喜さん(16)=福山市=は「驚いたが、広島の高校生として訴え続ける気持ちを再確認した」と話した。

 今後の活動について、沼田高2年久保田音美さん(16)=安佐南区=は「核軍縮の歴史も学び、同世代の関心を高める方法を考えたい」と力を込めた。

 3人は15都道府県から選ばれた大使計20人の一員で、8月27~30日に訪欧。非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN(アイキャン))」本部も訪れた。(明知隼二)

(2018年9月4日朝刊掲載)

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