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平和の心脈々… 袋町小140周年 被爆後の歩み上映

 広島市中区の袋町小(清見嘉文校長、232人)の創立140周年の記念式が1日、同校であり、被爆からの学校再開を収めた貴重な動画などを上映し、全児童が「命を大切にする、平和を守る」と誓い合った。(西本雅実)

 清見校長が「原爆で家族を失いながらも懸命に生き抜いた人たちが、学校を街をよみがえらせました。140年の歴史を未来に伝えていくのは皆さん一人一人です」と呼び掛けた。来賓らの祝辞に続き、1873年2月2日に「就将館」の名で開校した学校や広島の歩みを関連の写真や動画からたどった。

 動画は米軍が原爆を投下した翌1946年7月に撮影。爆心地から約460メートルで焼け残った鉄筋3階の西校舎で同5月、児童40人から再開した授業や、バラックが建ち始めた市中心街の様子を鮮明に収めている。米国立公文書館が所蔵する動画を入手して公開した。

 同校は2002年新校舎が完成し、西校舎の一部は袋町小平和資料館として開館。動画は資料館でも活用していく。

(2013年2月2日朝刊掲載)

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