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平和デー 連携意欲 イギリスの提唱者 松井市長と面会

 国連が定める「国際平和デー」を9月21日とすることに尽力したNPO「ピース・ワン・デー」創設者のジェレミー・ギリーさん(49)=英ロンドン=が4日、広島市役所を訪れ、松井一実市長と面会した。平和実現に向けた連携を確認した。

 平和デーの啓発で約120カ国を訪ね、初来日したギリーさんは「日本ほど平和への熱意と努力を感じる国はない」と強調。戦争捕虜だった祖父が長崎で被爆したことにも触れ「日本とは深い関わりがある。若い世代の平和教育にも協力したい」と今後の連携に意欲を示した。

 松井市長は、市が平和デーに毎年、中区の平和記念公園で記念行事をしていると紹介。「誰にも同じ思いをさせないというヒロシマの願いを共有していると感じる。一緒に輪を広げたい」と応じた。

 平和デーは1981年に始まり、当初は毎年9月の国連総会の開会日だった。2002年以降、停戦と非暴力の日として同21日に固定化。ギリーさんはNPOの立場から国連での議論を後押しした。(明知隼二)

(2018年9月5日朝刊掲載)

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