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低空飛行被害の実情訴え 岩国で基地問題シンポ

 「岩国基地被害とオスプレイ・艦載機」と題したシンポジウムが2日、岩国市麻里布町の市福祉会館であった。同市の米海兵隊岩国基地の所属とみられる米軍機の広島、島根県での目撃例や、米軍再編問題などについて意見を交わした。

 山口、広島両県の住民でつくる「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」が設立5周年記念として開き、60人が参加した。

 パネリストで、廿日市市の市民団体共同代表菊間みどりさんは「住宅街の上を低空で旋回するなど、恐ろしい思いをしている」。三浦一雄・浜田市議も「低空飛行の目撃が急増している。1月3日には3時間も爆音が続いた」と訴えた。

 元山口県議の久米慶典さんは「艦載機移転後、海上自衛隊も残留したなら160機もの航空機の基地となり周辺への影響は計り知れない」などと指摘した。最後に「基地強化、米軍再編そのものに反対する」とのアピール文を採択した。(大村隆)

(2013年2月3日朝刊掲載)

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