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被爆者ら150人 平和の祈り ゆだ苑、山口で式典

 山口県原爆被爆者支援センターゆだ苑は6日、追悼・平和式典を山口市江良の原爆死没者之碑前で開いた。被爆者たち約150人が参列した。

 同地区に埋葬されていた被爆兵士の遺体の発掘、収骨を始めた1973年の同日を「山口のヒロシマデー」とし、75年から毎年開き44回目を迎えた。ゆだ苑の岩本晋理事長は「核兵器は人類にとって大きな脅威。傷ついた多くの人々を抱える唯一の国民として今こそ世界へ行動するときだ」と呼び掛けた。

 参列者は献花後、碑の前で手を合わせた。同市の松川隆さん(74)は0歳だった時に広島市段原山崎町で被爆。親戚から聞いた惨状や物心ついたころの記憶を集会などで話している。「自分もすでに70歳を超え、被爆者の最後の世代かもしれない。二度と繰り返されないよう語り継いでいきたい」と誓った。(中川晃平)

(2018年9月7日朝刊掲載)

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