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碑と樹木の一致調査 広島市、平和公園の32ヵ所

 広島市は、平和記念公園(中区)にある、カナダ政府から贈られた樹木に関する石碑のそばの木が違う種類だったのを受け、公園内の樹木調査を始めた。対象は、市が寄贈を受け、記念碑などが添えられた樹木やバラ32カ所。うち21カ所を5、6日に調べた。

 職員は、1971年にオランダ政府から贈られたバラや、80年に東京の被爆者団体から寄贈されたクスノキなどについて、碑の説明と合っているかチェックして回った。レストハウス南側では、碑があるのに樹木はなかった。市は95年にも木がないと確認しており、枯れた可能性が高いという。

 市は今後、残り11カ所と、中区鶴見町の平和大通りにある各都道府県被団協が樹木を寄せた「被爆者の森」も調べる。緑政課は「多くの人が訪れる公園。きちんと調べて管理したい」としている。

 カナダ政府からは、カナダカエデ(サトウカエデ)が贈られたが、石碑そばの木はタイワンフウだった。市民の指摘を受けた市が1日に調べ確認した。

 市は2002年には、公園内の約2千本の樹木を全て調査している。(増田咲子)

(2013年2月7日朝刊掲載)

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