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仏カーン市で原爆展 広島・長崎市20日から

 広島市は20日から10月末にかけ、第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦の激戦地となったフランス・カーン市にある「カーン記念館」で長崎市とともに、「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」を開く。被爆の実態を伝え、核兵器廃絶への機運を高める。

 米軍の原爆投下で犠牲となった動員学徒の遺品の水筒やベルト、オバマ前米大統領が広島市を訪問時に市に贈った折り鶴など資料20点を展示する。被爆者の梶本淑子さん(87)=西区=が派遣され、体験を証言する。

 カーン記念館は1988年に開館し、第2次大戦の実態を伝えている。原爆展の開催は原爆資料館(広島市中区)の職員が昨年度、連携強化のため現地を訪れ、打診していた。

 ヒロシマ・ナガサキ原爆展は95年度に始まった。これまで18カ国47都市で延べ55回開き、核兵器保有国のフランスでは4回目。本年度はベルギー・イーペル市でも11月9日~12月2日に開く。(水川恭輔)

(2018年9月19日朝刊掲載)

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