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被爆者2人 NY派遣 核禁止条約求める署名 国連委提出へ ヒバクシャ国際署名連絡会

 全国46の反核平和団体でつくる「ヒバクシャ国際署名連絡会」は19日、米ニューヨークで10月にある国連総会第1委員会(軍縮)に合わせて、被爆者2人を現地へ派遣すると発表した。全ての国に核兵器禁止条約の締結を迫る署名を、第1委議長に提出するという。

 日本被団協の木戸季市事務局長(78)と藤森俊希事務局次長(74)が8日から7日間の日程で渡米し、国連幹部との懇談や市民向けの体験証言に臨む。国内外から寄せられた署名は7月末時点で約873万人分に達している。今月末に再集計する。

 同連絡会がこの日、東京都内で壮行会を開き、木戸氏が出席した。木戸氏は「被爆者は人類の危機を救おうと運動してきた。核兵器廃絶の願いを署名と共に届けたい」と力を込めた。

 同連絡会は来春、ニューヨークである核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第3回準備委員会にも被爆者2人を送る。今回と合わせた4人分の派遣費用として、200万円を目標に募金にも取り組む。(田中美千子)

(2018年9月20日朝刊掲載)

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