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両国が伝えた日露戦争時代 広島市立大、9日まで資料展

 日露戦争(1904~05年)のころ、日本とロシアで相互の国のイメージがどう伝えられたかを探る資料展が、広島市安佐南区の市立大芸術資料館で開かれている。同大国際学部を今春退任するユリア・ミハイロバ教授(64)=国際関係史=が退任記念で研究発表した。9日まで。

 パネルなど約40点を展示。腹を膨らませたカエルを日本に例え「虚勢ぶり」を皮肉ったロシアの民衆版画や、相撲力士を前に縮こまるロシア人を戯画化した日本の雑誌の表紙など、対立をあおる表現の一方で、浮世絵の構図を取り入れた同時期のロシア美術なども紹介している。

 ミハイロバ教授は「プロパガンダに惑わされない学びに役立てばうれしい」と話していた。(道面雅量)

(2013年2月7日朝刊掲載)

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