×

ニュース

日中友好 願い込め 瀬戸田の平山美術館 特別展始まる 平山郁夫・篠山紀信・王伝峰

 尾道市瀬戸田町出身の日本画家平山郁夫さん(1930~2009年)、写真家の篠山紀信さん(77)、中国出身の画家王伝峰さん(50)の3人が日中両国の友好を願って制作した計61点を集めた特別展が22日、同町の平山郁夫美術館で始まった。12月2日まで。

 「和而不同(わじふどう) 伝統・創造・未来展 平山郁夫、篠山紀信、王伝峰の世界」と題し、同館と中国新聞備後本社などの主催。表現は違えど文化交流に尽くした3人の熱意が浮かぶ。

 平山さんの「敦煌A」は、大砂丘の中にある仏教遺跡「莫高窟(ばっこうくつ)」を雄大に描いている。篠山さんの「翼馬(よくば)」は、81年にシルクロードを取材した時の作品。乾陵の遺跡と農村の子どもたちの笑顔を捉えた。王さんの「魚群」は、自在に泳ぐ魚で平和を表現している。

 日中平和友好条約締結40周年を記念して開催。開会式には程永華駐日中国大使も参加し、「一層の友好促進につなげたい」と述べた。一般900円、高大生400円、小中学生200円。会期中無休。(久保木要)

(2018年9月23日朝刊掲載)

年別アーカイブ