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戦没者思い平和誓う 呉海軍墓地合同追悼式

 旧海軍の呉鎮守府ゆかりの戦没者を慰霊する呉海軍墓地合同追悼式が23日、呉市上長迫町の同墓地であった。遺族や海上自衛隊の関係者たち約1100人が、約13万人の戦没者に平和を誓った。

 呉海軍墓地顕彰保存会が主催した。黙とうの後、地元の長迫小6年横山年成(かずなり)君(12)、橋本優希さん(11)、山本綺梛(あやな)さん(12)が「戦争体験に耳を傾け、思いを未来につないでいく」と決意を述べた。

 戦艦扶桑の乗組員だった兄英一さんを亡くした愛知県稲沢市の松井武さん(81)は「兄がどんな思いで亡くなったかを考えるとつらい。二度と戦争をしないことがわれわれの務め」と涙を浮かべた。

 同墓地は1890年に整備された。合同慰霊碑91基、個人墓碑157基、英国水兵碑1基がある。(仁科裕成)

(2018年9月24日朝刊掲載)

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