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平和式典での「音」意識調査へ 広島市

 広島市は26日の市議会一般質問で、8月6日の平和記念式典について、会場の平和記念公園(中区)周辺の静かさが保たれているかどうかなどを、初めて市民にアンケートする考えを示した。市は、付近での大音量への対応策を考える。

 市民局の政氏昭夫局長が「多くの市民が静かな環境を望んでいることが明らかになれば、憲法上の表現の自由などについて専門家の意見を聞き、条例制定も視野に対策を検討したい」と答えた。

 今年も公園や周辺で拡声器を使用する行為があり、市は「式典の厳粛な雰囲気が損なわれている」とみている。市民から「うるさい」との声が寄せられることもあり、市はこれまで、主催団体に付近での実施や大音量を控えるように要請してきた。

 市市民活動推進課は「早ければ本年度内に実施し、まずは市民の受け止めや要望を聞きたい」としている。(水川恭輔)

(2018年9月27日朝刊掲載)

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