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岩国総合高が平和語る劇 十数年ぶり一般公演 

 山口県岩国市の岩国総合高演劇部が11日午後3時半から、同市三笠町のシンフォニア岩国多目的ホールで修学旅行を題材にした作品を公演する。校外での一般公演は十数年ぶり。入場無料。部員たちは本番に向け、最後の仕上げに熱を込めている。

 演題は、2005年の全国高等学校演劇発表会で青森中央高(青森市)が上演し、最優秀作となった「修学旅行」。沖縄で平和学習をした女子生徒5人が、恋愛感情などから言い争ううちに、個人的ないさかいと、世界各地で続く紛争が根源的に違いがないことに気づいていく内容。

 1、2年生15人の部員が昨年秋から平日約3時間、休日は約8時間練習を重ねてきた。「せりふがないとき、表情が固まってるよ」。稽古の後、互いの芝居をチェックする声が飛び交う部室は熱気に満ちている。

 岩国総合高演劇部は本年度、1年生10人が入部して活気づき、「生の高校演劇を見てもらいたい」と部員から校外公演の声が上がった。部長の2年中村里美さん(17)は「愛と、その裏返しの憎しみから戦争が始まる。そうしたメッセージを伝えたい」と話している。(大村隆)

(2013年2月9日朝刊掲載)

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