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被爆体験に児童 平和の尊さ実感 岩国の麻里布小

 岩国市の麻里布小で3日、広島の原爆被害を学ぶ授業があった。岩国市原爆被害者の会の山田英子会長(83)=天尾=が5年生約130人に体験を話し、平和の大切さを訴えた。

 山田会長は当時国民学校5年生で、佐伯郡河内村(現佐伯区)に集団疎開。食料が乏しく、親と離れて泣く同級生がいたことなどを自作の紙芝居を見せながら紹介した。

 原爆投下後に広島市内から焼け焦げた死体を運ぶ人が村に来たことなどを説明。「戦争は恐ろしい。平和の尊さを考えて世界のみんなが仲良くなれるよう努力して」と呼び掛けた。

 児童は今月下旬に平和学習で広島市を訪れる予定で総合学習の一環で企画。山本結心君(10)は「戦争のせいで親と引き離されるのはつらい。どうすれば世界の国々が仲よくできるか考えたい」と話した。(馬上稔子)

(2018年10月4日朝刊掲載)

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