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加藤友三郎の業績 DVDに 広島県出身初の首相

 広島県出身者で初の首相になった加藤友三郎(1861~1923年)の業績を次代に伝えるために、広島市のNPO法人がアニメ映像作品を製作した。DVDにして広島市内の公立小中高校に配り、教材などに活用してもらう。

 タイトルは「軍縮の人、加藤友三郎物語」で、約30分。第1次世界大戦後に国防費が膨れ上がり経済が破綻寸前になった際、軍部の反対を押し切り、欧米と協調して軍縮に取り組んだことを紹介。「病院や学校建設、インフラ整備など国民生活の充実を優先した」などと伝えている。

 加藤の銅像を中区に設置した市民有志でつくる「加藤友三郎顕彰会」が、銅像の完成10周年を記念して企画した。アニメの監修と語りを担当した同会の池田一成さん(72)は「軍縮の主導は、平和都市広島の理念に合致する。郷土の偉人について、子どもたちに興味を持ってほしい」と期待する。(栾暁雨)

(2018年10月6日朝刊掲載)

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