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被爆体験伝えたい ジュニアライター寺西さん 後輩の中学生に活動発表

 平和をテーマに取材・活動している中国新聞のジュニアライターの一人で、広島なぎさ高(広島市佐伯区)1年の寺西紗綾(さあや)さん(16)が、「わたしにできること」をテーマにした同中1年の授業で、ジュニアライターの活動について発表した。

 原爆死没者の慰霊碑への献水を半世紀以上続けた宇根利枝さん(2012年2月に93歳で死去)の取材体験を紹介。「宇根さんは亡くなったけど、宇根さんについて描かれた絵本は残っている。形に残すことが大切。私も被爆者の体験を伝えていこう、と思ってジュニアライターを続けている」と語った。

 「ジュニアライターになって考えが変わったか」との生徒からの質問には、「紛争や戦争で大事な人を失って泣いている人が今も世界中にいる。これを減らしたいと思うようになった」と答えた。

 熱心に聞いていた岡野慈子さん(12)は「自分も人のために役立つことをしたい」と話していた。

 寺西さんは、NPO法人ANT―Hiroshima(アント、中区)の渡部朋子代表(59)と一緒に、約200人を前に話した。(二井理江)

(2013年2月11日朝刊掲載)

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