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福島元気に 花の種募る 桜江小の4年22人 学校同士の交流も期待

 江津市桜江町の桜江小4年生22人が、東日本大震災で被災した福島県相馬市へ贈る花の種を集めている。家族や近くの住民、商店、公民館などに協力を呼び掛け、花を咲かせて被災者を元気づけようと意気込んでいる。(黒田健太郎)

 桜江小は震災直後に校内で募金し義援金を送った。また、石橋邦彦教頭が昨年2月、宮城県の仙台、石巻、名取3市を訪問。桜江町に帰った後、がれきが散乱した学校の写真や、津波で避難した子どもたちの様子を紹介した。

 4年生がことし1月に総合的な学習の授業で「被災地支援に何ができるか」を議論。花の種を贈る案をまとめた。送り先を石橋教頭に相談し、学校や仮設住宅に花の種を贈っている福島県相馬市の団体「相馬報徳社」を教わった。

 「覚えていますか。東日本大震災」と書いた手作りのちらし(A3判)数十枚を用意。校内や家族のほか、自宅の近所に協力を求め、児童を含む約50人からヒマワリやアサガオ、コスモスなどの種が集まっている。

 大地本琴音さん(10)は「被災した学校の写真を見て悲しかった。花が咲いて、少しでも楽しい気持ちになってほしい」。石橋教頭は「将来的に学校同士の交流につなげたい」と期待している。12日まで受け付ける。谷住郷公民館長・山口忠幸さんTel0855(92)1262。

(2013年2月11日朝刊掲載)

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