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北朝鮮核実験 「核廃絶に逆らう行為」外相

 北朝鮮の3度目の核実験強行を受け、岸田文雄外相(広島1区)は12日、「核拡散防止条約(NPT)をはじめとする核廃絶への取り組みに挑戦する行為だ」と強い憤りを表明した。

 外務省で記者団の質問に答えた岸田氏は「国連安全保障理事会決議の明白な違反であり、外交ルートを通じて北朝鮮に厳重に抗議した。国際社会の平和と安全という点を考えても看過できない」と指摘。安保理がさらなる制裁を含む決議を採択できるよう、関係各国と連絡を取り合っていることを明らかにした。

 自民党は、党本部で外交・国防部会などの合同緊急会議を開き、党声明を採択した。司会を務めた外交部会長の岸信夫氏(山口2区)は「毅然(きぜん)たる外交を進めるため、政府をしっかり後押しする。制裁の実効性を高めるとともに国際社会に呼び掛け、より強い圧力をかけなければいけない」と述べた。(武河隆司)

(2013年2月13日朝刊掲載)

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