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中国人遺族が語る強制連行 20日 西区で聞く会

 戦時中、安野発電所(安芸太田町)の建設工事のため強制連行された中国人労働者の被害について、遺族の話を聞く会が20日午後2時、広島市西区民文化センターである。市民団体の主催で、参加費500円。

 元労働者の徐立伝さん(1992年に70歳で死去)の孫、王小軍さんが来日。収容所で事件に巻き込まれて広島刑務所(現中区)で被爆し、がんで亡くなった祖父の記憶を語る。取材をした中国放送の柴田和広記者、中国新聞社の佐田尾信作論説主幹も参加する。

 工事には360人が強制連行され、29人が重労働や原爆で亡くなった。21日午後1時半から同町の「中国人受難之碑」前で追悼の集いがある。午前11時からフィールドワークも。JR広島駅北口発着の無料バス(先着20人、要予約)を運行する。広島安野・中国人被害者を追悼し歴史事実を継承する会☎080(3880)8340。(明知隼二)

(2018年10月19日朝刊掲載)

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