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記憶遺産背負い 一手 登録後初 鞆で日韓囲碁対局

 福山市鞆町の魅力と国際交流の歴史を発信する「日韓トップ囲碁対局・鞆」が20日、同町で始まった。「朝鮮通信使に関する記録」が「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録されてから初の開催。

 通信使姿の駐広島韓国総領事館員や韓国棋士たちが、通信使船を模した船で常夜灯前に入港。中島智治副市長たちが和装で迎えた。姜明逸(カン・ミョンイル)領事は「通信使の交流は友好の礎。このイベントから両国の交流がさらに深まってほしい」とあいさつ。在日韓国青年会のメンバーが民族舞踊で行進した。同市加茂町の会社員松田典子さん(36)は「当時の交流風景が想像される」と興味深そうに眺めていた。

 石田篤司九段と尹炫晳(ユン・ヒョンソク)九段が、記憶遺産に登録された「日東第一形勝」の書が掛かる福禅寺対潮楼で対局。石田九段が7目半勝ちした。

 市などの実行委員会が企画。21日は、棋士が市民と一斉に対局する百面打ちなどがある。(吉原健太郎)

(2018年10月21日朝刊掲載)

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