×

ニュース

被爆体験 海外で朗読へ 広島市中区 ボランティアが英語練習

 海外に出向いて被爆体験記を朗読する国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(広島市中区)のボランティアを対象とした英語練習会が20日、同館であった。今月から来月にかけて英国やフランスに行く4人が参加した。

 来月3~9日に英国の小学校などを訪問する会社役員桑本仁子さん(60)=東区=と英語講師河野初恵さん(61)=佐伯区=が、被爆者の体験記をそれぞれ朗読。同館でボランティアに英語を教える寺田朗子さん(71)から「顔を上げて表情豊かに」「『peace』ははっきりと発音して」などと指導を受けた。

 今月22~27日に、フランスの大学で朗読する、いずれも主婦の東区の吉田和子さん(63)、東広島市の道上有香さん(43)も練習した。

 4人は9月から朗読の技術などを磨いてきた。吉田さんは「世界に原爆の悲惨さが伝わるよう心を込めて読みたい」と意気込んでいた。(松本輝)

(2018年10月22日朝刊掲載)

年別アーカイブ