×

ニュース

米従軍経験者2人 原爆慰霊碑に献花 会見で核兵器廃絶訴え

 米国の元軍人たちでつくる平和団体「ベテランズ・フォー・ピース」(VFP)のメンバー2人が23日、広島市中区の平和記念公園を初めて訪れた。原爆犠牲者を追悼し、核兵器廃絶を訴えた。

 イラク戦争に従軍したネイサン・ルイスさん(36)と、ベトナム戦争に従軍したマイク・へイスティさん(73)が原爆慰霊碑に花をささげ、原爆資料館を見学した。

 献花に先立ち、市役所で記者会見したルイスさんは、トランプ米大統領の中距離核戦力(INF)廃棄条約からの離脱方針表明を「核戦争が現実味を帯びる」と批判。へイスティさんは「広島、長崎を経験した日本だからこそできる核兵器廃絶の声を上げてほしい」と願った。

 今月13~28日、東京や大阪などでの市民集会や大学講義で戦争の実態や平和への思いを話すために来日した。24日は長崎市を訪れる。(水川恭輔)

(2018年10月24日朝刊掲載)

年別アーカイブ