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原爆供養塔の柵壊した疑い 広島中央署逮捕

 平和記念公園(広島市中区)内の原爆供養塔の柵を壊したとして、広島中央署は28日午後0時40分ごろ、いずれも自称の広島市中区猫屋町、無職上田照明容疑者(72)を器物損壊の疑いで現行犯逮捕した。逮捕容疑は、原爆供養塔の周りの木製の柵に使われている板(高さ60センチ、幅7・5センチ)を複数本、手で引き倒し、踏みつけて折った疑い。同署によると、上田容疑者は酒を飲んでいたという。

 同公園では15日、石のベンチなど3カ所でスプレーによる落書きが見つかり、同署がブルガリア人の男2人を器物損壊の疑いで任意で調べている。毎日拝みに訪れるという被爆者の女性(88)=中区=は「許せない。ここに眠る被爆者や、遺族の気持ちを考えればできないはずだ」と憤っていた。

(2018年10月29日朝刊掲載)

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