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国越えた活動 たたえる ヒロシマ平和創造基金 奨励賞に3団体

 公益財団法人ヒロシマ平和創造基金(理事長・川本一之中国新聞社副会長)は13日、国境を越えた地道な平和活動を続ける団体や個人に贈る国際交流奨励賞に、広島県内の3団体を選んだ。

 国際協力機構(JICA)中国国際センター(東広島市)、国際交流グループCANVaS(キャンバス、広島市南区)、NPO法人ワールド・フレンドシップ・センター(WFC、西区)。

 JICA中国国際センターは、原爆の恐ろしさや復興した広島を知ってもらおうと、ボランティアが2004年から「原爆展」を各国で開催。アジアや中南米など55カ国で100回以上開いた。

 キャンバスは03年の設立以来、旧ソ連時代の度重なる核実験で被害を受けたカザフスタンの若者と交流。昨年も現地を訪れ、フォーラムの共同開催や、核実験被害者の証言聞き取りなどをした。

 WFCは、米国の平和活動家バーバラ・レイノルズさんが1965年に創設。その遺志を継ぎ、半世紀近く、米国などとの「平和使節」交換や、被爆証言活動など草の根の平和活動を続けている。

 国際交流奨励賞は、広島国際文化財団(山本信子理事長)が98年度に創設。ヒロシマ平和創造基金が昨年8月6日、公益財団法人に認定されたのを機に引き継ぎ、公募して受賞者を選んだ。表彰式は3月5日に中国新聞ビル(広島市中区)で開き、表彰状と奨励金10万円を贈る。(増田咲子)

(2013年2月14日朝刊掲載)

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