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広島県2013年度予算案

 広島県は14日、2013年度当初予算案を発表した。一般会計は9220億7千万円で12年度当初に比べて0・9%減。12年連続で予算規模は縮小した。任期最終年度を迎える湯崎英彦知事は「広島を進化させる予算」と強調し、強い経済と人材づくりの事業に予算を重点的に配分。国の景気対策に連動して編成中の12年度補正予算案と合わせ、経済・雇用対策に力を入れる。

 原爆・平和関連の主な事業は、被爆地の果たすべき役割として核兵器廃絶への貢献や平和構築分野の人材育成を柱に据える「国際平和拠点ひろしま構想」がある。その一環で著名なアーティストを広島市に招き、音楽で平和を世界に発信する「ワールドピースコンサート」を7月27日から8月6日まで開く。収益の一部を国際貢献事業に充てる。

 コンサートの前後に、核軍縮を多国間の枠組みで専門家たちで協議する円卓会議を開催。国連欧州本部のカシムジョマルト・トカエフ本部長を招き、構想をアピールする。

 国際平和拠点ひろしま構想の推進に4989万円、ワールドピースコンサートや関連イベントに5億9856万円を計上した。

(2013年2月15日朝刊掲載)

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