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核兵器に警鐘 ユンク氏紹介 広島23日講演会

 ドイツ生まれの作家で未来学者のロベルト・ユンク氏(1913~94年)の生涯やヒロシマとの関わりをテーマにした講演会が23日午後2時半~4時半、広島市中区の原爆資料館東館で開かれる。講師は、名古屋大の若尾祐司名誉教授(ドイツ・オーストリア史)。

 ユンク氏は、原子力問題を取り上げた「千の太陽よりも明るく」や、被爆者を描いた「灰墟(はいきょ)の光」などの著書で知られる。広島も再三訪問。59年には原爆ドームを見て、「あの円い塔は将来起こり得る運命への警告を発している」とも指摘している。

 今年は、ユンク氏の生誕100年。講演会は、記念資料展「ヒロシマを世界に伝える―核の被害なき未来を求めて」が3月28日まで東館地下で開かれているのに合わせて企画。3月9日午後6~8時には、長男ペーターさん(パリ)とインターネットで結んで議論するウェブ会議も、東館地下で開催。ドイツ語と英語で行うが、日本語の通訳が付く。

 いずれも参加無料。講演会は定員150人。Tel082(830)1849(広島市立大広島平和研究所の竹本講師)。

(2013年2月18日朝刊掲載)

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