×

ニュース

被爆証言の収録を続けた伊藤明彦氏が死去

 長崎、広島の被爆者の証言を収録し続けた元長崎放送記者で「被爆者の声を世界に伝える会」代表の伊藤明彦(いとう・あきひこ)氏が3日午後9時34分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。72歳。東京都出身。自宅は東京都調布市国領町8-9-3-304。生前から献体を希望していたため告別式は営まない。

 8歳の時、長崎で入市被爆した。長崎放送勤務中の1968年から被爆証言の収録を手掛け、1970年の退社後も継続。1000人を超え、CDなどに収めて全国の学校や図書館へ寄贈した。2008年に吉川英治文化賞を受賞した。

(2009年3月5日朝刊掲載)

関連記事
被爆者の肉声世界に 元記者が動画サイトで紹介 (08年7月24日)

伊藤明彦さんの業績を紹介するHPはこちらです。「被爆者の声」

年別アーカイブ