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東日本大震災 大学の枠超え被災地支援 広島県内6校連携廿日市で集い

 東日本大震災から3月で2年になるのを前に、被災地の復興を支援する活動を続ける県内の6大学の学生が、学校の枠を超えた連携を始めた。17日、合同で取り組む支援の在り方を話し合う「学生のつどい『東北を想い語ろう』」を、広島県廿日市市宮島町のセミナーハウスで開いた。(村上和生)

 広島修道大、広島経済大、安田女子大(以上広島市安佐南区)広島大(東広島市)県立広島大(南区)広島女学院大(東区)の計31人が参加。岩手、宮城、福島の3県でのがれきの撤去作業や、被災した子どもとの交流など、これまでの活動を紹介した。

 5班に分かれ、合同で取り組む支援活動について意見を交わし、復興支援イベントの開催などのアイデアを出し合った。広島修道大3年の坂光夏海さん(21)は「被災地の現状を広島に伝えることが、支援継続と防災意識の向上のきっかけになる。さらに多くの大学や住民に加わってもらえる活動にしたい」と意気込んでいた。

 一方、被災地の再生に生かそうと、被爆後の広島の復興について学ぶ東北と関東地方の大学生4人も参加した。東北大2年の今野翔太さん(21)=仙台市=は「広島での取り組みは震災被害の風化防止にもなり、心強くてありがたい。できることは協力していきたい」と話した。

(2013年2月18日朝刊掲載)

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