×

ニュース

音声ガイド 来春刷新 原爆資料館 吉永さん再び担う

 原爆資料館(広島市中区)は、来春のリニューアルオープンに合わせ、被爆資料や遺品などの展示について案内する音声ガイドの内容を刷新する。一部の展示では引き続き、俳優の吉永小百合さんがナレーションを担う。

 音声ガイドは来館者に有料で貸し出す専用機器を使い、展示ごとに番号を押すとイヤホンを通して説明を聞ける。再オープン後は、64点の展示で用意する予定で、従来の56点より8点増える。そのうち、焼けた三輪車や弁当箱といった遺品などを中心に、19点を吉永さんが担当する。

 音声ガイドは同館が2002年に導入。当時の畑口実館長の依頼で、吉永さんがボランティアで引き受けた。今回は今月14日に広島市西区のスタジオで音声を収録した。

 再オープンまでに日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語を準備する方針で、フランス語も早期に追加したい考え。同館学芸課の加藤秀一課長は「リニューアル後の展示は、被爆者が苦しみながら生き抜いた長い戦後にも焦点を当てる。ふさわしい解説にしていきたい」としている。(明知隼二)

(2018年11月16日朝刊掲載)

年別アーカイブ