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被爆者医療研修 韓国で初開催へ HICARE

 広島県や広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)は20日、韓国で被爆者医療に関するセミナーを初めて開く。海外に住む被爆者支援の一環で、長崎・ヒバクシャ医療国際協力会(NASHIM)と共催する。

 韓国で暮らす被爆者は外国で最多の約3千人。被爆者の高齢化が進む中、両団体が韓国の国立研究機関・韓国原子力医学院や大韓赤十字社などに、医療関係者向けのセミナー開催を呼び掛けた。

 両団体は、放射線影響研究所(広島市南区)の大久保利晃理事長や長崎大大学院の宮崎泰司教授(血液内科)たち4人を派遣。ソウル市のホテルで、被爆者の健康影響調査から得られた最新の知見や、福島第1原発事故の被災者支援などについて報告する。

 4人はセミナーの前後に韓国原子力医学院や大韓赤十字社を訪れ、連携強化に向けて意見を交換する。

 HICAREはこれまで、同様のセミナーを米国やブラジルで開いている。(田中美千子)

(2013年2月19日朝刊掲載)

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