×

ニュース

FA18墜落 原因究明を 山口県や岩国市など 米軍に申し入れ

 米軍岩国基地(岩国市)所属の空母艦載機FA18スーパーホーネット戦闘攻撃機1機が那覇市沖の海上に墜落した事故を受け、山口県や岩国市などでつくる県基地関係県市町連絡協議会は14日、原因究明と結果の早期公表、再発防止の徹底を基地などに文書で申し入れた。

 要請書では「艦載機の岩国基地への移転後初めての墜落事故で、基地周辺住民の不安を増大させる」と指摘。県の飯田恭丈岩国県民局長と市の山中法光基地政策担当部長が、基地と中国四国防衛局岩国防衛事務所を訪問し、担当者に手渡した。在日米軍、在日米海軍両司令官と外務、防衛両相たちにも郵送した。

 基地で対応したジョン・ザンブラーノ政務・地域対策室長は「地域の方々に不安と懸念が生じたことを理解している。安全確保のため、徹底した検査、教育、日々の努力を重ねる」などと述べたという。

 村岡嗣政知事はこの日の記者会見で「墜落事故が起きたことは大変遺憾」と強調。15日に要望活動の一環で防衛省に岩屋毅防衛相を訪ね、安心安全対策の推進を改めて求める考えを示した。一方、同型機の飛行停止を要請するかを問われ、「まず原因究明と再発防止策を求めたい」と直接の言及を避けた。

 事故機は12日、空母ロナルド・レーガンを発艦後に墜落したとされる。艦載機の事故を巡っては昨年11月にも、岩国移転を控えたC2輸送機1機が東京・沖ノ鳥島沖で墜落し、乗員3人が行方不明となった。事故原因は依然明らかになっていない。(松本恭治、和多正憲)

(2018年11月15日朝刊掲載)

年別アーカイブ