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Tシャツ 被団協に謝罪 韓国の音楽グループ事務所

 韓国の男性音楽グループ「BTS(防弾少年団)」のメンバーが過去に原爆のきのこ雲がプリントされたTシャツを着用していたことが波紋を広げた問題で、日本被団協は14日、BTSの所属事務所から謝罪を受けたと明らかにした。

 被団協によると、所属事務所の日本支社の担当者1人が13日、東京都港区にある被団協事務所を訪れ、「原爆投下の被害者を傷つける意図はなかった。おわび申し上げる」などと述べた。被団協側は木戸季市事務局長(78)が対応。約1時間にわたって意見を交わしたという。

 木戸事務局長は中国新聞の取材に対し、「終始、友好的な雰囲気だった。こちらからは、日韓両国の被爆者の被害実態についても伝えた」と説明。「大事なのは、対話し、互いに理解を深めることだ。これからも連絡を取り合おう、と話し合った」と述べた。

 BTSは7人組。2013年にデビューし、世界的人気を集める。メンバーが過去にきのこ雲や万歳する人々の姿がデザインされたTシャツを着用したり、ナチス親衛隊の記章をあしらった帽子をかぶったことが波紋を広げ、日本のテレビ出演が見送られるなどした。所属事務所が13日、フェイスブックなどを通じた声明で謝罪を表明した。(田中美千子)

(2018年11月15日朝刊掲載)

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