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朝鮮通信使の史跡巡る 上関 ゆかりの自治体集い交流

 朝鮮通信使ゆかりの自治体関係者たちが集う全国交流会が17日、山口県上関町の町総合文化センターで始まった。同町では初めてで18日まで。福山市や瀬戸内市、次回開催地の滋賀県長浜市から約120人が参加し、町内の関連史跡を巡るなどして親交を深めた。

 自治体などでつくるNPO法人朝鮮通信使縁地連絡協議会の総会では、同町に残る通信使を描いた絵図などの資料が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界の記憶(世界記憶遺産)に登録された昨年10月以降の活動を報告。韓国側が提案した通信使のロゴを共同活用することも確認した。

 その後、柳井高2年生9人の案内で、港周辺の警護を担った「旧上関番所」や高官の宿舎「御茶屋」跡を巡った。陸路の宿泊地があった岐阜県大垣市観光協会の子安孝夫さん(75)は「各地の交流の歴史を知り、今後のPRに生かす」と話した。18日は通信使行列の再現など一般来場者も楽しめる催しがある。(堀晋也)

(2018年11月18日朝刊掲載)

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