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丘でつなぐ祈りの空間に  平和大橋歩行者橋

■記者 東海右佐衛門直柄

 平和記念公園(広島市中区)へのアプローチとなる平和大橋そばに新設する2つの歩行者専用橋のデザインが4日、内定した。緩やかなアーチ型で、両岸に小高い丘を設けるのが特徴。市は月内に正式決定し、まず北側で2014年度の完成を目指す。

 大日本コンサルタント中国支店(中区)がデザインした。先行事業化する北側は全長85メートル、幅7.3メートル。両岸に丘をつくり、平和を祈る空間とする。コンクリート舗装とウッドデッキで路面を区切って、自転車と歩行者の通行を分離する。北側の事業費は約5億4000万円。

 デザイン公募には、故イサム・ノグチ氏が欄干をデザインした平和大橋の知名度もあって、海外6カ国7社を含む計29社が名乗りを上げた。この日、最終選考に残った6社のプレゼンテーション後、有識者でつくる選考委員会が決めた。

 歩行者専用の新設は、平和大橋歩道の混雑解消が目的。将来的には南側にも設け、平和大橋を片側二車線から三車線に広げる構想もある。

(2009年3月5日朝刊掲載)

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