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被爆者の声 海外へ NPT準備委 現地の活動報告 高校生2人 中区で訴え

 スイス・ジュネーブ市での核拡散防止条約(NPT)再検討会議第2回準備委員会に合わせて4月に現地を訪れた県内の高校生2人が18日、広島市中区の広島国際会議場で活動を報告した。核兵器廃絶に向け、被爆者の声を海外の若者に届ける重要性を説いた。

 2人は、平和首長会議(会長・松井一実市長)から派遣された広島女学院高2年福本彩奈さん(17)と盈進高1年馬屋原瑠美さん(16)。核兵器廃絶を求める署名約19万筆の目録を提出するなど、現地での活動を写真を交えて紹介した。

 各国の若者が参加した集会で、被爆者の声を聞くよう訴えたことも報告。福本さんは「若者同士で話し合い、協力することが大切だと感じた」、馬屋原さんは「被爆者の思いをさらに海外へ訴えたい」と力を込めた。

 発表会は、市民の国際交流活動を紹介する「国際フェスタ」(広島平和文化センター主催)の行事の一つとして開催。約60人が参加した。(水川恭輔)

(2018年11月19日朝刊掲載)

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