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非核化へ意見交わす 広島 日中韓市民フォーラム

 日中韓の市民フォーラム「歴史認識と東アジアの平和」が23日、広島市中区で始まった。初日は広島国際会議場で、非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))の国際運営委員の川崎哲(あきら)さん(50)たち各国のパネリスト3人が核被害と戦争のない世界の実現をテーマに意見を交わした。

 川崎さんは朝鮮半島の非核化に向けた米朝首脳会談の合意を「歴史的な好機」と強調。一方、実現は足踏み状態とし「日本と韓国が核兵器禁止条約に加入すれば、北朝鮮が核兵器を持つ理由を失わせることができる」と力説した。

 韓国の市民団体の朴亭垠(パク・ジョンウン)さんは「非核化には強制力を持つ条約の締結が必要」と訴えた。中国の首都師範大の史桂芳教授は、日中の記念館の展示方法などから歴史認識の違いを指摘した。

 24、25日は平和記念公園や広島城を巡るほか、平和教育の課題などについて話し合う。子どもと教科書全国ネット21(東京)など3カ国の実行委員会の主催。各国の持ち回りで毎年開いており17回目。(東谷和平)

(2018年11月24日朝刊掲載)

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