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被爆前後 思い出の色 東区でAIカラー化写真展

 被爆前後の広島の写真を人工知能(AI)技術でカラーにした作品展「記憶の解凍」が23日、広島市東区二葉の里の広島テレビ放送のロビーで始まった。

 爆心地近くの旧中島地区を中心に、花祭りの行列や本川の川辺で体操する子どもたちなどモノクロとセットにした32点を展示。学徒動員の女学生の集合写真や呉から捉えたきのこ雲のカットもある。12月2日までで無料。

 東京大大学院の渡邉英徳教授の研究室と広島女学院高(中区)の生徒有志が加工した。AIの自動着色に加え、写真の提供者に聞き取りして色を補正した。

 県産業奨励館(現原爆ドーム)前で兄と撮った写真など3枚が並ぶ廿日市市の被爆者浜井徳三さん(84)は「楽しい家族との思い出を掘り起こしてもらった」と喜んでいた。(江川裕介)

(2018年11月24日朝刊掲載)

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