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アートで訴える戦争の悲劇 岡山で来月5日から BC級戦犯など題材

 岡山市は12月5日から、岡山シティミュージアム(北区駅元町)内の岡山空襲展示室で、特別展「託したもの 届かぬ思い」を開く。現代美術家の太田三郎さんと、写真家の柴田れいこさんの作品を通じて戦争の悲劇を訴える。

 津山市を拠点に活動する太田さんは、これまで被爆者の肖像を「切手」で表現するなど戦争の記憶を継ぐアートに取り組んできた。今回、20点を出展する「POST WAR 72 世紀の遺書」(2017年)は終戦後に軍事法廷でBC級戦犯として裁かれ、処刑された日本人元将兵たちの遺書をテーマにしている。

 柴田さんはシリーズ「届かぬ文」(15年)の54点を公開する。太平洋戦争で夫を失い、岡山県内で暮らす「戦没者の妻」たちを3年がかりで訪ね、その思いを肖像写真で表現した。

 来年2月11日まで。同展示室☎086(253)7070。

(2018年11月26日朝刊掲載)

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