×

ニュース

ラトビア国会議長 資料館訪れ核被害質問

■記者 明知 隼二

 ラトビアのグンダルス・ダウゼ国会議長(43)が5日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に花を手向けた。同国には旧ソ連・チェルノブイリ原発事故の処理にあたったヒバクシャがいる。

 原爆資料館では、夫人や同行議員たち10人とともに、爆心地周辺の模型、やけどをした被爆者の写真に見入っていた。医師でもあるダウゼ議長は、放射線による急性障害について熱心に質問した。

 議長は衆議院の招きで来日し、広島訪問を希望した。ダウゼ議長は、広島からの医療支援が被害者治療に役立ったことに感謝し「核兵器を使いたいと思う国があるなら資料館を訪れるべきだ。核戦争に勝者などいないことが分かる」と訴えた。

(2009年3月6日朝刊掲載)

年別アーカイブ