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艦載機40機 岩国帰還 米軍基地 騒音悪化か

 米軍岩国基地(岩国市)に29日、同基地所属の空母艦載機約40機が相次いで着陸した。空母の長期航海に同行するため8月に岩国を離れて以来、約3カ月ぶりの帰還。来春ごろまで同基地を拠点に離着陸を繰り返す見通しで、基地周辺の騒音悪化などが懸念される。

 同日午前10時から正午すぎにかけ、編隊を組んだFA18スーパーホーネット戦闘攻撃機とEA18Gグラウラー電子戦機が基地上空に次々と姿を現し、約40機が着陸した。駐機場近くの格納庫前には家族と思われる女性や子どもが集まり、隊員を出迎えていた。

 目撃者によると、この日はE2D早期警戒機3機なども到着。28日もスーパーホーネットとグラウラー計4機の着陸が確認された。今年3月末に岩国への移転を完了した約60機のうち、少なくとも約50機が戻ったとみられる。岩国基地は艦載機について「西太平洋地域における運用と演習を成功裏に終え、帰還した」と説明した。

 艦載機を搭載する空母ロナルド・レーガンは8月中旬、横須賀基地(神奈川県横須賀市)を出港。近く帰港する見通しで、通常なら定期点検などを経て来年5月ごろに出港する。今月12日には同空母の艦載機、スーパーホーネットが那覇市沖に墜落している。(松本恭治、藤田智)

(2018年11月30日朝刊掲載)

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