×

ニュース

日韓の地方紙が意見交わす 国際新聞社(釜山)幹部が本社訪問

 韓国・釜山(プサン)市に本社を置く国際(クッチェ)新聞の車昇玟(チャスンミン)社長ら幹部3人が22日、広島市中区の中国新聞社を訪れ、岡谷義則社長、北村浩司総合編集本部長と社の歩みや取り組みについて意見を交わした。

 訪れたのは、車社長と宋汶錫(ソンムンソク)編集局長、朴相弦(パクサンヒョン)戦略企画室長。

 岡谷社長が「被爆直後は壊滅的な状況の中、社員が口伝でニュースを伝えて回った」と当時のエピソードを紹介。車社長は「わが社も1980年、軍事政権による言論統制で廃刊に追い込まれた。同じように痛みを乗り越えてきた新聞社同士、交流を深められれば」と述べた。

 国際新聞は発行部数13万部の日刊紙。47年に全国紙として創刊。89年に釜山地域などをエリアとする地方紙として復刊した。

 一行は同社が取材に力を入れる朝鮮通信使ゆかりの呉、福山市を訪れ、23日帰国する。(伊東雅之)

(2013年2月23日朝刊掲載)

年別アーカイブ