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普天間のオスプレイ、揚陸艦とタイで演習 中国地方でも訓練の公算

 21日までタイで行われた日本、米国、タイなど7カ国の合同軍事演習で、米海軍佐世保基地(長崎県)の強襲揚陸艦ボノム・リシャールと米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの間で離着陸訓練が行われていたことが分かった。

 同艦はホームページ(HP)に、運用開始を伝える記事と写真を掲載。同艦が日本に戻った後、オスプレイの運用が本格化するのは確実だ。これまで実施されていなかった本土の飛行ルートや中国地方での低空飛行訓練が始まる公算も大きい。

 11日から始まっていた合同軍事演習「コブラゴールド」には、在日米軍からボノム・リシャール、普天間飛行場の海兵第265中型ティルトローター飛行隊のオスプレイ(12機)のうち2機、第31海兵遠征部隊(沖縄県、キャンプ・コートニー)などが参加した。

 HPによると、2機のオスプレイが昼間の着艦と短距離発艦を実施。同艦の離着艦責任者のハンス・ショリー中佐が「今日は、米第7艦隊へのオスプレイ導入の新たな足掛かり」とコメントしている。

 同艦は昨年4月、オスプレイ運用のための改装を済ませて、前任のエセックスと交代。10月にはオスプレイが、米海兵隊岩国基地(岩国市)を経由して普天間飛行場に配備されている。(編集委員・山本浩司)

(2013年2月23日朝刊掲載)

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