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地上イージス 萩の候補地 ボーリング始まる

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の山口県への配備計画で、防衛省は6日、候補地の陸上自衛隊むつみ演習場(萩市)でのボーリングを始めた。配備先決定に向けた現地調査の一環で本年度中に全調査を終える予定。

 この日は演習場約198ヘクタールのうち1地点を調査。業者が大型機材で掘削し土を採取した。最大深さ15メートルまで掘り進め地盤の強度などを調べる。来年1月20日までに計32地点を調べる。

 国は周辺地域の地下水への影響を把握するため、ボーリング前後で民家の井戸や水源地の水質なども調べる。計画に反対する地元の一部住民が水質調査への協力を拒んでいるが、中国四国防衛局の担当者は「影響を証明するためのサンプルはそろった」と説明する。

 14、15日には萩市と隣接する阿武町の住民らを演習場内に招き、現地説明会を開く。「地元の理解が得られるよう今後も丁寧な説明を続けたい」としている。(佐藤憲佑)

秋田でも着手

 もう一つの候補地、新屋演習場(秋田市)でも6日、ボーリングを開始、様子を報道陣に公開した。演習場内の22地点で実施し、来年2月中旬ごろに終了する見通し。

(2018年12月7日朝刊掲載)

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