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原爆資料館・広島城・市現代美術館 広島市、共通券を検討

 広島市は、市現代美術館(南区)と原爆資料館(中区)、広島城(同)の3施設で使える共通入館券を導入する検討を始めた。割安な値段にし、観光客により多くの施設を巡ってもらう。2019年度の発行を目指す。

 3施設の窓口で販売する。現在の入館料(一般)は美術館300円、資料館200円、広島城370円。共通券の値段や、使える期間を今後詰める。

 広島への観光客は、資料館を含む平和記念公園(中区)一帯と宮島(廿日市市)だけを訪れるケースが多い。資料館の17年度の入館者数は約168万人。広島城(17年度の利用者約33万人)と美術館(同約14万人)も併せて訪問してもらう狙い。

 現在は観光バスの駐車場などに利用している広島城三の丸も、物販や飲食を楽しめるスペースに改装できないか、他都市の事例を研究している。

 市文化振興課の村上慎一郎課長は「3施設は観光客向けの循環バスで回れるのも利点。滞在時間の延長や観光消費の増加につながれば」と話している。(明知隼二)

(2018年12月7日朝刊掲載)

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