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[こちら編集局です あなたの声から] 航空機音「聞いた」広範囲

新たな情報215件

 広島市街地などで午前5時ごろに聞こえる謎の航空機音について7日の本コーナーで報じたところ、「自分も聞いた」という読者からの新たな情報が同日午後8時すぎまでに215件寄せられた。音が確認されたエリアは、これまでに分かっていた広島、廿日市の2市以外にも広範囲に及ぶことが分かった。

 情報は無料通信アプリLINE(ライン)やメール、電話などで届いた。自治体別で最も多かったのは広島市で178件。安佐南区と安佐北区で半数以上を占めた。安芸高田市10件▽廿日市市10件▽府中町7件▽北広島町4件▽庄原市2件―と続いた。尾道市、海田町、光市、柳井市からも1件ずつ届いた。

 状況としては「11月下旬以降、ほぼ毎日聞こえる」「1機飛んだ後、10~15分後にもう1機続く」という声が多かった。音の様子については「おなかの底に響くようなごう音」「ジェット機のキーンという音ではなく、低音で遅い」との情報もあった。

 不安感を募らせる住民は多い。安佐南区の会社員女性(35)は「目を閉じただけでも耳鳴りのように聞こえてくる」と訴える。安芸高田市の主婦増田美栄子さん(63)は「広島市内に住む同級生5人との話題に上がるくらい、みんな気になっている。正体をはっきりさせるため、市、県、国が積極的に動いてほしい」と求めた。(新本恭子)

(2018年12月8日朝刊掲載)

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