×

ニュース

ビキニ水爆被害実態は 広島で28日講演会

 1954年の米国によるビキニ水爆実験をテーマにした講演会が28日午後6時半~8時半、広島市東区光町の広島ロードビル3階ホールで開かれる。広島県原水協の主催。

 広島市立大広島平和研究所の高橋博子講師が「世界を汚染したビキニ水爆実験~米公文書“キャッスル作戦による世界的放射性降下物”から」と題して話す。米国は54年3~5月、中部太平洋マーシャル諸島のビキニ環礁などで、「キャッスル作戦」と呼ばれる、計6回の大規模な水爆実験を実施。マグロ漁船第五福竜丸をはじめ、千隻を超す日本の漁船が被災した。

 当時、米国は広島と長崎を含む世界122カ所に観測地点を設け、放射線量を測定。死の灰(放射性物質)は日本や米本土、中南米にも降り、放射能で汚染されたことは米国の公文書でも裏付けられている。

 資料代500円。定員100人。参加自由。県原水協Tel082(568)5530。

(2013年2月25日朝刊掲載)

年別アーカイブ