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岩国で追悼飛行 米軍機墜落事故

 米海兵隊の所属2機が高知県沖で墜落した事故で、米軍岩国基地(岩国市)は12日、死亡したFA18ホーネット戦闘攻撃機の操縦士ジャマール・レシラード大尉(28)の追悼飛行をした。

 午前11時10分ごろ、4機のFA18が基地滑走路を離陸し、約20分後に基地南側から北へ通過。1機は編隊を離脱し地上から見えなくなるまで上昇した。同基地によると、死亡した隊員が天国へ旅立つ様子を表した飛行で、1938年から続く米軍の伝統という。

 午前11時台、基地北の川口町の市の騒音測定器は最大103・3デシベルを計測。市街地上空も飛行したとみられ、市には「飛行機が真上を飛んだ」などの苦情が計10件寄せられた。

 事故でレシラード大尉が死亡したほか、KC130空中給油機の5人が不明に。米軍は11日、捜索を打ち切り5人を「死亡」と発表した。在日米海兵隊を統括する第3海兵遠征軍のエリック・スミス司令官は「協力してくれた自衛隊やオーストラリア軍などに感謝する」との声明を出した。

(2018年12月13日朝刊掲載)

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