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竹島の日 島根県に反響 4日間でメールなど85件 大半が開催支持

 島根県が条例で定める「竹島の日」の22日に松江市で開いた8回目の記念式典を受け、25日までの4日間に電報やメール、ファクスが85件、県庁に寄せられたことが分かった。ほとんどが開催を支持する内容で、抗議も10件あった。

 反響の内訳はメール40件、電報34件、ファクス9件、はがき2件。電報は「一日も早く日本に戻るよう祈っています」「一丸となって返還に取り組みましょう」など、いずれも式典開催の趣旨に賛同する内容。関東地方など県外の市民25人に加え、国会議員や広島、岡山、福岡の県議会議長と首長の計9人からも届いた。

 県の竹島(韓国名・独島(トクト))は日韓両国が領有権を主張しており、抗議するメールとはがきも。「竹島は韓国の固有の島」と記した韓国系の団体からの投稿もあった。

 県はメールの統計を取っておらず過去と比較できないが、昨年は2月末までに48件の電報が寄せられたという。県総務課は「啓発の成果が全国に広がっている」と受け止める一方「抗議はさまざまな主張の方がいる以上、当然」としている。

 22日の式典は昨年8月の韓国・李明博(イミョンバク)前大統領の竹島上陸後初めてで、政務三役として初めて島尻安伊子内閣府政務官が出席した。(樋口浩二)

(2013年2月26日朝刊掲載)

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