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対馬丸の悲劇に迫る 広島経済大で学ぶ会 級友亡くした梅本さん語る

 太平洋戦争中の1944年8月22日に米潜水艦に撃沈された、沖縄の学童疎開船「対馬丸」について学ぶ会が16日、広島市安佐南区の広島経済大であった。学生たち約20人が参加。同級生15人が犠牲になった梅本テル子さん(83)=東区=を招き、証言を聞いた。

 梅本さんは当時、天妃(てんぴ)国民学校(現在の那覇市の天妃小)3年で対馬丸の乗船対象だった。出航直前に父親が召集され、別の船で九州に渡った。「私が乗った船では船員からお菓子をもらった。一緒に笑った記憶もある」と振り返り、「戦争をやったことも含め、当時の大人の責任を問うべきだ」と強調した。

 対馬丸は鹿児島県沖で撃沈され、判明しているだけで学童784人を含む1482人が死亡した。

 会は、沖縄戦の戦跡を巡り、戦争体験者の証言を聞く活動をしている同大の岡本貞雄教授(宗教学)と学生が企画。梅本さんのほか、戦時中を沖縄県で過ごした広島市内の女性2人も招き、当時の状況を聞いた。(神田真臣)

(2018年12月17日朝刊掲載)

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